Theoretical background of media literacy workshop models

(日本語は後ろにあります)

One of the objectives of this research project is to develop a set of workshops that will help participants nurture objective views, attitudes, and critical thinking skills toward media infrastructure. In other words, the workshops we develop are educational tools that will allow participants to “defamiliarize” media infrastructure that they take for granted in their daily lives. The primary participants are adults, ranging from undergraduate students to business people in different fields.  

The prototypes of the workshops were initially designed based on a hypothesis that people’s critical understanding of media infrastructure would be nurtured step by step and that the workshops would be designed to meet the different levels of media infra literacy, shown in Table 1. This hypothesis was structured based on Mizukoshi’s theory on the four different levels of mobile media literacy (Mizukoshi, 2014).  

 Table 1. Four-level model of Media Infrastructure Workshops

In the first year of this project, we developed and practiced workshops categorized under Level 1 (L1) and Level 2 (L2). After close examination, however, we came to believe that the workshops should be designed to meet the different types of infra literacy, which are not necessarily staged. Our readjusted hypothesis of the workshops is shown in Table 2. 

Table 2. Four-Type Model of Media Infrastructure Workshops

As of January 2020, we have designed and facilitated three different types of workshops and are currently analyzing their effects based on data. Details of the workshops will be introduced in another entry.

Bibliography:
Shin MIZUKOSHI, Kaiteiban 21 Seiki Mediaron (Media Studies for the 21st Century, Revised Edition). Hoso Kyoiku Shinko Kyokai, 2014.

(Setsuko Kamiya)

「4段階仮説」から「4類型モデル」へ

 

この研究プロジェクトで開発する学習プログラムとは、当たり前となったメディア・インフラをとらえなおすこと、自分たちが当たり前と思っているメディア・インフラのオルタナティブなあり方を想像するトレーニングを促す学習プログラムとしてのワークショップ(以下、WS)である。主な対象は大学生、企業で働く人々、地域社会に暮らす住民など、小中高の学校教育を終えた大人たちだ。ここでは、この研究で開発するWSの理論的仮説を説明しておく

研究の出発点にあった構想は、表 1 に示した「メディア・インフラの批判的理解に関する 4段階仮説」である。これは、水越らがかつてMoDeプロジェクト(Mobiling & Designing Project, 2004-08)などで開発、実践した、ータイをめぐる様々なWSを批判的メディア実践の一環として位置付け、提案した「モバイル・リテラシーを獲得するための 4 つの学習段階に基づいたワークショップ型学習プログラム」(水越, 2014:232-236)を応用したものだ。

表1. 4段階仮説 

「モバイル・リテラシーを獲得するためのWS型学習プログラム」の類型は 次の4つである。

(1)ケータイのリアリティを捉え直す営み
(2)今あるケータイを異化する営み
(3)ケータイを表現・創作のメディアに転回する営み

(4)ケータイの可能的容態を想像する営み

これらは「ケータイやモバイルをめぐるメディア論的認識の進行や深度に対応している」(水越, 2014:235)とされていた。

これを応用した「メディア・インフラの批判的理解に関する 4段階仮説」は、まずメディア・インフラ利用についてのリアリティをとらえなおすことができれば、次に今あるメディア・インフラを批判的に意識することが可能になり、その上でメディア・インフラを提供するGAFAなどの企業が意図するのとは異なる使い方ができるようになり、さらには今あるメディア・インフラとは異なる文化の新たなあり方をめぐる想像力と想像力を養っていく、という段階的なものではないかという仮説であった。

「4段階仮説」に基づいた各レベルのWSの開発を念頭に、2018年度にはまずL1とL2にあたるWSを開発し実践した(詳細は別項)。

しかし研究の過程で、果たしてこの類型は段階、あるいはレベルなのかどうかが議論の的となった。2019年度に入るとこの4つは「レベル(段階)」ではなく「タイプ(類型)」であり、「仮説」より「モデル」と呼ぶ方がふさわしいだろうと考え、そのように修正をした。そのため、当初 L1 (Level1)と L2 としていたものは、 T1 (Type1)と T2 へと変更した。

その後、T3 の実践と 参加者への事後インタビューを経て、これまで 開発した 3 タイプの WSに加えて「新たなメ ディア・インフラを創造する」という新しいタイプ(T4)の WSを想定し、その開発も検討した。以上を踏まえ、2019年度末時点で の新たな「 4 類型モデル」は表 2 のとおりである。 今後、WS の評価分析と同時にこのモデルも引き続き 検討していく予定である。

表2. 4類型モデル

参考文献:
水越伸『改訂版 21世紀メディア論』(放送大学教育振興会、2014年)

(神谷 説子)